親父の影響か、小さい頃からソフトクリームが大好きなぼくは、日本全国を旅しながら、なんだかんだでどえらい数のソフトクリームを食べてきたなあと思い立ち、その影響でお腹まわりまでソフトになってきたこの代償をテキストとともに燃焼してやろうかという、よこしまな考えをたっぷりデコレーションした連載です。つまりは、まあ、ただのソフトクリーム図鑑です。お気軽にどうぞ。
第4回 ええ頃合いナンバーワンソフト

 ふらりと入った定食屋のランチが、やけにボリューミーだったときの嬉しさったらないけれど、これがソフトクリームになると話は別。ぼくのように、変わり種ソフトを見つけたらとにかく食べずにおれないという、ある種の業を抱えた人間にとって、そのあまりあるサービス精神は、出来ることなら押し入れにそっとしまっておいてもらいたい。だって、ソフトクリームというフィールドにおいては、世の奥様方と同じく「いろんな種類をすこ〜しづつ食べたい」わけです。ガキの使いの「きき○○シリーズ」じゃあるまいし、一口食べて違うぞって思っても「これはわたしが食べたかったソフトでは、ございま……せんっ!」なんつってごみ箱に叩き付けるわけにもいかず、そこはありがたく食べきるわけです。自分ではじめといて自分で受けるこの罰ゲームの不毛さは、3EXILE(せっかく入ったEXILEを3日で辞めること。二ヶ月弱の場合は48AKBともいう)に匹敵します。

 そこで、紹介したいのがこれ。兵庫県神戸市にある鈴木商店のソフトクリーム。

 見ての通りのミニサイズ。ぼくはね、すべてのソフトはこのサイズにすべきだと思うんですよ。いっぱい食べたい人は、これを二、三個みたいな。でもね、このちょっと食べ足らない感じが「また来よう」って気にさせるわけです。一口食べて「あっ!美味い!」二口食べて「うん、濃厚すぎずいい感じ」3口食べて「ふむふむミルク感もしっかり」4口食べて「あれ? もう……おわり?」5口目あたりで「うあ〜っもう一個食べたい〜っ!」と、これこそが適量。味も同じく、ちょうどいいと言いますか、濃厚さも甘さも舌触りもとにかく適度で程よいんです。これこそ王道ソフトの鏡。やっぱり帰る港はここだわ。

 ちなみにここ鈴木商店はアイスキャンディも人気。添加物が一切入ってないまっすぐな鈴木商店のアイスも、ぼくにとっては夏の風物詩的存在なのです。

【情報】
ソフトクリーム 200円

鈴木商店
神戸市東灘区田中町3-1-1
078-431-5744 ‎
営業時間:10:00〜16:00(売り切れ次第終了)
火・水、休み


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