STORYあたらしい“ふつう”のボトル
&bottle ができるまで

「あたらしい“ふつう”を提案する」をコンセプトに、本や雑誌のほか、商品やイベントなども編集する、編集事務所有限会社りす(Re:S)と、タイガー魔法瓶株式会社が出会ったのは、2006年の冬のことでした。&bottleのストーリーは、両者が出会う2年前、2004年から始まります。

  • 200412

    Re:S代表、藤本智士が講師を担当した編集スクールから「すいとう帖委員会」が発足し、マイボトルのよさを伝えるために『すいとう帖』というブックを制作。

    すいとう帖
  • 20067

    「あたらしいふつうを提案する」がコンセプトの雑誌『Re:S』創刊。その巻頭特集が「すいとうのある暮らし」でした。

    Re:S創刊号特集「すいとうのある暮らし」
  • 2006

    『Re:S』のすいとう特集を読んだタイガー魔法瓶の商品企画担当者がRe:Sに連絡。初顔合わせで「Re:S読者のすいとう好きの人たちと一緒に、理想のすいとうをつくりたい」と提言。

    ここから「&bottle」誕生にむけて、12年の長い旅がスタートします。

  • 20072

    『Re:S Vol.3』でタイガー魔法瓶との出会いを公開。「あたらしい“ふつう”のすいとうをつくる」プロジェクトが始動したことを宣言しました。

    Re:S 3号「あたらしい“ふつう”のすいとうをつくる」
  • 2007

    以降、プロジェクト会議を定期的に開催。また、ガラス魔法瓶工場の見学会なども実施。この頃はまだ、ガラス魔法瓶が持つプロダクトの魅力と、ステンレスボトルの機能性の間で揺れていました。

  • 200710

    『Re:S vol.6』の巻頭でプロジェクト状況を読者に報告。すいとうでありながら、飲み物を注ぐカップにこだわりを持って進めることを決定。また、読者や学生の方々も一緒になって、理想のすいとうに対する勉強会をなんども実施しました。

    ※ Re:S 7号「あたらしい”ふつう”のすいとうをつくる」プロジェクトのその後
  • 2008年春

    タイガー魔法瓶のシンプルなステンレスボトル「サハラマグ」が大ヒット。増産体制を整えるためにプロジェクトが一時中断します。

  • 2009年春

    匂い移りなど、ガラス魔法瓶が優位だとされていた事柄を検証していくなか、耐久性、扱いやすいさ、コスト…いずれもステンレスに軍配があがり、この時点でようやくガラス魔法瓶の復刻ではなく、ステンレスボトルの使用を決意。

  • 2010年春

    かつてのガラス魔法瓶のように、ステンレスボトルを内瓶と考えるアイデアをRe:Sが提案。停滞気味だったプロジェクトがこの提案を機に再始動します。

  • 2010年夏

    Re:S×TIGER「あたらしい“ふつう”のすいとうプロジェクト」5つの指針を両者で共有。

    ※これは内部で共有していたものですが、敢えてお見せしたいと思います。

    1)ガラス魔法瓶時代の商品たちから、その佇まいの温かさや、情緒溢れるものづくりの豊かさを学ぶ。

    2)価格競争に巻き込まれることなく、長く愛され続けるような商品とその流通の仕組みについて考える。

    3)くらしに愛をおとどけする、タイガー魔法瓶。かつてのキャッチコピーに込められた思いをプロダクトに。

    4)メンテナンスしてもらいながらずっと使い続けてもらえる、シンプルな道具としてのボトルを目指す。

    5)単なるノスタルジーではなく、いまの技術がきちんとこめられた商品を世の中に提供する。

  • 2010年秋

    1964年、タイガー魔法瓶がはじめてグッドデザイン賞を受賞したプロダクトに、手本とするべきルーツがあることに気づき、そこからあらたなデザインをたちあげることに。

  • 20113

    試作品の木型が完成。

    しかし、3月11日に起きた東日本大震災によって、商品化への動きが一時ストップしてしまいました。

  • 2011〜2012

    大きな地震を機に、タイガー魔法瓶というメーカーのものづくりの意義や、慣習化された仕組みに対しての是非が問われるなか、Re:S主催でボトルの原寸大模型を展示する展覧会を、東京、神戸、名古屋、長野、栃木、埼玉、青森で実施。

    神戸会場での展示風景 青森会場での展示風景
  • 2013〜2016

    展覧会場でのフィードバックをもとにプロダクトを再検討。互いに状況報告を繰り返しながらも、その情熱を魔法瓶のごとくキープ。

  • 2017年春〜2018

    2017年に、10年以上の時を経て「あたらしい“ふつう”のボトル」プロジェクトが商品化にむけて再始動。

    さらにブラッシュアップしたボトルデザインをもとに、前述の5つのコンセプトを体現させるべく、「&bottle」というネーミングをRe:Sが提案。

    2018年春には「&bottle」ロゴや、パッケージデザインなどのグラフィックデザインが決定。

    2018年9月1日。プロジェクトスタートから約12年の時を経て、「&bottle」発売。

    Re:STANDARD BOTTLE &bottle(アンドボトル)
  • 2019

    発売一周年記念として、特製オリジナル磁器カップをプレゼントする「SHARE MY BOTTLE」キャンペーンを実施しました。

  • 2020

    多くのお客さまからのご要望にお応えして、大容量モデルの&bottle MOTTOを発売。

produced by

TIGER × RE:S

「Re:S=Re:Standard あたらしい〝ふつう〟を提案する」を旗印に、様々な雑誌や本、商品などを編集する会社、Re:S(りす)。「マイボトル」という言葉とともに、魔法瓶のある暮らしをスタンダードにしたのもRe:Sのしごと。

Re:S公式サイト